レオナルド・ブラーボ 猪居亜美ジョイントコンサートの話
この日は生憎の雨模様。 演奏会は当然室内なので関係ないっちゃないけれど。 楽しみにしていた『レオナルド・ブラーボ 猪居亜美ジョイントコンサート』 リハーサルから期待が高まるね。プロのギターデュオを聴く機会は少ないので、それだけでもありがたい。 二重奏は素晴らしかったし独奏もそれぞれたっぷり。アンコールも各自1曲+デュオでも1曲で至れり尽くせり。 亜美さんは第1部の独奏は音数の多い2曲だったが、アンコールで弾いた『アルハンブラの思い出』が絶品。会場にいた野良ギタリスト諸氏の誰もが「こう弾いてみたい。こんな風に弾ければな」と思ったに違いない。良い意味で手本のような演奏だった。 対してブラーボさんは滋味溢れる歌と情熱的なタンゴ。血で弾いている感じだ。人柄も大いに貢献しているのだろう。 二重奏はなんと言っても『タンゴ組曲』。2日前に「初めまして」の2人が弾けるのが謎だ。プロフェッショナル恐るべし。技術と危機回避能力の高さは、野良ギタリストには到底望めないものだ。デュオでのアンコールは独奏でお馴染みの『カヴァティーナ』。2人で旋律と伴奏を担当するので、無論亜美さんはバスを落とす事無く、ブラーボさんは歌いまくる。拍手喝采で大団円。 売れる物販、盛り上がるサイン会。当然そうなるよね。写真に収める暇はなかったよ。 今回の演奏会も興味深かったし得る物も多かった。何かしら自分の今後に生かせれば良いが。そして、いつの日にか音楽の深淵に触れる事が出来るだろうか。どうなることやら。