これまで付けていたのはバンブルビーのオイルコンデンサ0,022μF 200V。容量を減らして効き目を緩やかにしたい。 スプラグのブラックビューティ0.008μF 400V に交換だ。こちらも古いので容量は0.1に近いと思われる。 コンデンサを外した状態で弾いて見ると、すっきり・はっきりした方向に音色は変わった。固くなったとも言えるかな。コンデンサは付けているだけで音色に影響を及ぼす事が確認出来た。 取り付けてびっくり。驚くほど変わった。容量を変えたので可変の仕方が変わったのは当然だが、明らかに音色も変わったのだ。 やさしく、滑らかで、美しい。耽美と表現しても過言ではないだろう。比べてバンブルビーは、荒々しく、メリハリが強い。例えるならバンブルビーは戦士であり、ブラックビューティは女王、いや王女と呼ぶのがふさわしい。 これほどの効果が認められるなら、丸過ぎるネック側はバンブルビーでメリハリをつけて、固過ぎるブリッジ側はブラックビューティで角を取るなど使い分けるのも良さそうだ。 この結果は、バンブルビー → 無し → ブラックビューティと交換する過程で、同じアンプでセッティングを変えずに行なっているので、間違いの無いものだ。ブラックビューティ×2も千円以下(送料込み)で入手して、自分で取り付けたので(工賃無料)「金かけたんだから変わらないと困る」バイアスもかかっていない。 ネットではコンデンサで音色は変わらないと言う声も多い。検証動画もある。しかし、私個人がこれまで行なった実験では、異を唱える他無い結果が出ている。コンデンサの有る無し種類によって音色は変わると言わざるを得ない。 これは個人の感想であり、他人に押し付ける事はしないけれど、興味があるなら自身で試してみることをお薦めしたい。誰がなんと言おうが自分の答えを持っていて良いのではないだろうか。音色は趣味嗜好が強く反映されるものだ。己の望む音色が手に入ればそれで良いじゃないか。 いやぁ、すっかり気に入った。ワックスコンデンサよりも円やかで優しいぞ。ブラックビューティがもたらした耽美な音色に溺れながら『グッド・ナイト・ベイビー』を弾き込むとしよう。こりゃ捗りそうだ。