投稿

6月, 2023の投稿を表示しています

謎曲、第2番の話

イメージ
  冒頭はファンファーレだ。9,10小節目も同様にオクターブ上げて鳴らしている。すると第1番は序曲で、この第2番から本編が始まると考える事も出来そうだ。セゴビアは5曲目にしてしまったが、その答えが見えたかも。  それにしても第2番はフレージングがしにくい。どこもかしこもメリハリなく繋がっているが、17小節の1拍目(16小節の終わりではなく)で区切られるフレーズは、特に違和感ありありだ。ここで一息つきたいところだが、譜面上は淡々と進行している。そのままじゃ寸詰まりじゃないのか。ルバートするべきか、せざるべきか。本人はどう演奏していたのだろう。「フレーズの終わりなんだから、一息入れるに決まってるっちゃ」なのか、「インテンポで弾き切るんやで。そう書いとるやろが」なのか。悩みどころじゃのう。  しかもこの曲、完全終止で終わらんのだよ。和声から判断するに半終止だ。思うに全6曲を1番から6番まで順に弾いてみたセゴビアは「なんか、しっくり来ないな」と感じ、終止感・フィナーレ感の強い第4番を最後に、その直前に半終止の第2番を配置することで「超イイじゃん。弾き順変えよ」となったのではなかろうか(個人の感想です)。  いずれにせよ第2番は謎曲だ。解釈が難しい。しかし「真実はいつもひとつ」じゃないところが音楽の面白いところ。さて、どう弾いたものやら。いろいろと試してみよう。やり甲斐があるなぁ。

頼むぞオーガスチンの話

イメージ
  動画の撮影の前に高音側の弦を交換したんだが、1E弦が音痴でまいった。  5フレットAからB,Cくらいがズレ過ぎ。仕方ないので早々に交換だ。頼みますぜ、神様、仏様、セゴビア様。  オーガスティンのナイロン弦は音程合わないでお馴染み。プロ曰く「当たりは10本に1本」らしい。野良ギタリスト的にはよく使うところだけ合えば良いのでそこまでは求めないが、今回は我慢ならないレベル。頼むぞオーガスチン。3弦以外は「赤」と決めているのだからな。  第2番の譜読みを始めたが、手こずりそうだ。じっくりやって行こう。

第5番の話

イメージ
 梅雨の晴れ間はことさら暑く感じる。体にも厳しい。  「山小屋においでよ」  そりゃありがたい。たまには出歩かないと根が生えてしまうしな。  6つのパヴァーヌを組曲とするなら、ゆっくり弾く曲も欲しいところだ。この第5番がそれにふさわしいだろう。セゴビアはすいすいと弾いているが、ここはゆっくりで。セゴビアの順番で弾いてはいるが、セゴビアのように弾きたいわけじゃないからね。そもそも楽譜が違うし。  1曲ずつ単体で考えていると全体は見えて来ない。6曲まとめた動画もつくろうと考えているのだが、バランスを見て弾き直す曲もあるかもだな。それも一興だ。    次は2番だ。じっくり考えるとするか。  

第6番を終えた話

イメージ
  第6番を終了した。楽しんだよ。俺様版を作る他なかったし。1番も3番も変更はしているけれど、この曲のような謎はなかった。  この曲はポリフォニックな作りで、対位法の芽生えを体験出来て弾いていて面白かった。が、倍の長さだったら弾き切れていたかどうか。短くて助かったよ。  終曲にもかかわらず「終わりました」感は希薄だ。セゴビアの曲順の入れ替えは必然と考えるべきだろう。  なんとか全6曲弾き通したいが、どうなることやら。次は5番だ。