ダニエル=ボンド見届けて来た話

 『NO TIME TO DIE』は「死んでる暇はない」とか「死んでいられない」て意味だろうけど、確かにのんびり隠居してはいられない話だった。 

 延期に継ぐ延期で、やっと公開されたけれど、ダニエル=ボンドは前作でほんのりとした希望を持って終ったので、本作は長大なエピローグとなった。そもそも4作目で総括してしまっていたから、こうするしかなかったのだろう。しかし、1作目の007昇格から始まって5作で終焉を迎えた幸せなシリーズになったとも言えるかな。ボンドは行方知れずだと思いたい。最後に「JAMES BOND WILL RETURN」の表示があったけれど、どんな形で戻って来るのか楽しみにしておこう。ダニエル=ボンドでやり尽くした感あるから、とても困難だろうけれど。

 初日に観て来たけれど、満席ではなかった。イマドキの映画館はどこもこうなのだろか。昭和の賑わいはもう戻らない。馬鹿当たりしたアニメが例外なのだろう。金をかけまくった大騒ぎの試写会も今は少ないのかな。映画館に足を運ぶ度に寂しい気持ちになるね。

 窓から吹き込む風を受けながら、寒々しい気持ちで帰路に着いた、そんな10月の始まりなのでした。



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