パヴァーヌ第6番のナチュラル記号の話
朝洗車したのに既に黄砂まみれなのは置いとくとして、暗譜を進めようと譜読みしていたら謎の指示に戸惑う。
ミランの6つのパヴァーヌ第6番(セゴビア順で3曲目)はニ長調の表記。F音とC音は半音上げで演奏する訳だが、右側の小節のC音に付いているナチュラル記号が謎だ。この小節は前の小節のエコーだ。なのでオクターブ違いで同じ音型のはず。左の小節のC音は半音上げのままで、左だけ戻すとはこれいかに。この整合性のなさは有り得ないし、聴いた感じも半音上げのままが正解だ。
これ以前の段階でもナチュラル記号付きのC音はあり、これも無視して上げたままとしているが、こんな誤植は考えにくい。わざわざナチュラルを付ける誤植・・・? 感性的には半音下げは違和感しかないので、無視するが、何がなにやら。
しかし、だ。次の小節ではオクターブ上のC音に括弧付きで♯を付けている。「気を付けろよ。さっきは下げたけど、ここは半音上げたままだからな」とわざわざ警告しているのだ。みなさんご存知のように、オクターブ以上離れた同じ音にナチュラル記号は無効なのにだ。なのでナチュラル記号を付けたのは間違いではなく、半音下げて元に戻せとする確固とした指示なのだ。
だが、私の感性では「戻せ」の指示は有り得ない。元はタブラチュアだろが、どうなってんだろか。ギター譜てこんなことが度々あるのよね。これも楽しむとするか。好きにやらせてもらおう。
『6つのパヴァーヌをセゴビア順で弾く計画』は絶賛進行中。
コメント
コメントを投稿