『君たちはどう生きるか』を観て来た話


 どうも。ワークマンでパンツ買うの初めてなんで試着していたら肘が呼び出しブザーに当たって係の人が来てしまい「違うんです、すみません。はい、これ買います。袋は要りませんです」てなった者です。


 薄くて涼しそうで良さげな奴だ。


 都市部は満員御礼らしいんだけど、地方の平日の昼間の回では、多く見積もっても3割ほどの入りだった。
 とにかく画力がすごい。素人目に見ても凄いと思う。台詞は少なく、説明はない。考えずに感じる作品かな。子連れで行ってはだめ。「ジブリ」ではなく「宮﨑駿」作品だからね。
『風立ちぬ』を観た時は『ポニョ』で終わらなくて良かったと思ったが、個人的にはこれが最後なら尚良いね。
 なぜ本作は宣伝しなかったか。出来なかったのだろ。そして、それが正解なんだろう。ある個人の自伝であり、その内面を晒したものを、どう宣伝出来るというのか。
 同業者やモノを作る人々は本作をどう受け取るのだろうか興味深い。一方、市井のおじさんは小さな事を小さくやるのみ。
 これが到達点なのか限界点なのか。出がらしを呑まされているのか、はたまた新種の飲み物をご馳走されたのか。それは観た者一人一人が感じるべきことだろう。せっかく宮﨑駿監督と同じ時代を過ごせているのだから、少しは糧にしたいものだと思う。
 
『君たちはどう生きるか』は遺作になるのか。ならないんじゃないのか。次回作を作り始めるが未完に終わるのではなかろうか。誰が跡を継ぐ。やはり庵野秀明なのだろか。そんな気がしている。


 

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