BWV1008 クーラントの話

  難しい。こんなの弾けるかいってくらい難儀である。どうしたものやら。

 この曲、いざ弾いては見たものの、困難を極めた。全編バス付きスケールなので、速度を加減すればそこまで難しくはないだろうと高を括っていたが、甘い考えだった。速度は想定の8割程度で限界。そもそもバス抜きでも弾きたい速度で弾けない音の並びだったのだ。参った。

 右手は最初から最後までギリギリだが、大抵の押さえなら音を上げることのない左手も厳しい箇所があって、左右の同期がとれない。「可能な限り早く」を踏まえると、このクーラントが最難関だと考えてはいたが、何度試みても弾けない。録画に臨むも常時動かし続ける右手に痺れが出てしまい、ヤバイよ、ヤバイよ。久しぶりの痺れにビビる。指もさらに動かない。これは真剣に「弾きたい曲リスト」の順番を考えなければならない時が来たようだ。予想より技術的な衰えが速いので、難易度の高い曲から取り組んで行かないと、取り返しのつかないことになりかねない。弾ける弾けないの判断も慎重にならざるを得ない。



 これが限界だ。本意ではないが、ひとつひとつ山を越えて行かなければ全曲演奏には辿り着かないのだ。次に進もう。

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